桜には格別の想いがあります。
会社員時代、本当に忙しい時を過ごしました。自分の要領が悪かったせいで時間と心にゆとりが無く、移ろい過ぎてゆく季節に想いを馳せることなどありませんでした。
20代が終わろうとした時に、通勤バスの車窓から見る桜に、「自分にはじっくり桜を撮る機会が訪れるんだろうか?」と思った瞬間から、独立へのカウントダウンが始まったように記憶しています。
そして独立して間もない頃、奇しくも「さくらの香り」のスパークリングワインのイメージカットの仕事が来ました。
桜の開花前に発表される広告なので、一年前に撮影するのですが、なにしろ自然相手の仕事ですから、スケジュールに余裕が無いと受けられません。
花見客を避ける意味で明け方からスタンバイして、結局4日間通って撮りました。
贅沢な時間の使い方が出来た仕事で、独立した喜びを桜の開花とともに味わったのを覚えています。
以降、毎年何かしらの形で桜にカメラを向けていますが、今年はプライベートでも思い入れのある写真が撮れました。(ここでは公開しませんが。)
入学式に桜が満開になるなんて運が良いですね。これからの学校生活、いろいろあるんでしょうけれど、この春の緊張感と希望を忘れずに育ってもらいたいものです。
追記:ブログ画像の撮影機材に関してよく尋ねられますが、
基本的にギャラリー取り扱い作品以外の画像はすべて携帯の写メ(iphone)です。
あしからず。。