喫茶ショパン。

喫茶「ショパン」

降雪の予報が外れ、暖かい雨が降る朝でしたが、狙っていた画が撮れそうになかったので撮影を延期。
ぽっかり時間が空いてしまい、思い立って要町の喫茶ショパンへ行ってきました。
受験のために上京したその日から、ずっとお付き合いさせて頂いているお店なのです。

当時は中野坂上の写大キャンパスのすぐ側にあり、受験当日、早く会場に着いた僕は時間調整のために初めて訪れました。店内のピアノの上にマスターの宮本氏が出版なさった著作が3冊ほど店内に並べられていて、「落第したら受験の思い出になるかな。」と一冊購入しサインを頂いて帰りました。

無事合格したものの、在学中は授業そっちのけでアルバイトにばかり精を出していましたが、ショパンにだけは毎日のように通っていました。
そういえば、僕が生まれて初めて写真展を開いたのもショパンでした。発表しただけでなく、近所のお医者様が気に入って下さって作品をご購入頂いたことが、今のアート活動の第一歩として繋がっていたようです。

時を経てお店は豊島区の高松に移転するのですが、現在宮本氏は著名な音楽評論家として認められ、クラッシック音楽関連書籍も30冊を超え、講演活動にも力を入れておられます。

中野坂上時代、マスターが接客の合い間の僅かな時間を利用してカウンターの隅で執筆なさっていた姿が忘れられません。その努力がこうして音楽業界での評価に繋がったのでしょう。そして間違いなく、僕に影響を与えた方のお一人です。

社会人になってからも、訪れる度にコマーシャルだけ撮っていた僕に、「早く作品を撮って発表しなさい。」とハッパを掛け続けてくださいました。

今回もお付き合いのしるしにと、新著の自伝「クラッシックよ永遠に」にサインを頂戴して帰ってきました。

最初の出会いがs60年(1985年)!?!?

お店の名前から想像出来る通り「名曲喫茶」なのですが、マニア向けの会話も出来ないようなお店ではなく、マスターの好みの楽曲を一流の機材で流している一般の方でも入りやすい喫茶店です。
今ではお店には日本中からクラッシック音楽好きのお客様がいらっしゃるそうです。

ロック一辺倒だった僕も、なぜかアトリエを移ってからクラッシックばかり聞くようになりました。これからは、マスターに「喝」を入れてもらう目的以外にも、純粋に音楽を楽しみに出かけることになりそうです。
よろしければ皆様もお気軽にどうぞ。
(土曜日はクラッシック愛好会が開かれるので入店出来ない時間帯があるかもしれません。)

久し振りにマスターにお会いした事で鋭気を分けて頂きました。次の作品制作に勤しむ事とします。

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