退院って、僕じゃありません。カメラです。
3月に外で作品を撮ってたら、急にウンともスンとも言わなくなったプラウベルマキナ君。
僕はテーマを絞って作品撮影に行くので、あれこれと機材を持ち歩かない。(仕事では正反対なのは、ご存知の方も多いかと。)
その場で写大(工芸大のことです。)の同期で現在カメラの修理をやっている松村君に連絡。やはり故障らしい。
一台しかないカメラが動かなくなっては仕方ないので、翌日別のカメラ(ライカ)を携えて撮影続行。
フィルムサイズが小さくなったものの、狙った画は撮れた。
さて、壊れたカメラをどうするか。「いつまでフィルムで撮るの?」という悪魔か天使だか分からない囁きが耳元にこだまする。。
暫く放置しておいたのだけれど、このカメラは「Silhouette」のシリーズでも大活躍した愛機。
知り合ったきっかけは、学生時代に先輩の森さんが首から下げてて、「こんなにコンパクトなのに6×7なんだ。」と、ずっと気になっていた。そしたら二十年も経ってから、僕のアシスタントだった四方君がこれを使ってて、その仕上がりの描写力に驚き、翌週には中古カメラ屋を回って入手したという思い入れのある一台なのです。
僕はカメラを必要以上に愛でるタイプではないので、「動かない」イコール「スクラップ」。随分時間が経ちましたが、思い切って松村君に修理依頼しました。女々しく時間掛けて悩んでいたのに、なんと仕上がりの早いこと。松村君ありがとね。
学生時代、最もつるんでいた仲間の一人なのに、卒業後は多忙を言い訳に音信不通だったのに、Facebookがきっかけで連絡を取り合うようになりました。結構ニアミスしてるのに、再会を果たす前に、愛機がお世話になりました。
またこれで作品撮ります。
松村カメラサービスのサイトはこちらです。AF内蔵機種は対応してないそうなのであしからず。