そろそろカメラの話を。

ブログを始めて一年が経ちました。
「写真家のブログなのに、カメラの話が全く出てこないんですね。」と、多くの方々から突っ込まれることが多い、今日この頃です。
カメラ業界の皆様の努力をフイにするような発言になりかねませんけど、、、
申し訳ありません。実はカメラ自体にはあまり興味ないんですよね〜。

でも「興味がない」とはいえ、大切な道具。
幅広く関心を持てないというだけで、「何でも良い」というわけではありません。

ご要望にお応えして、僕の撮影機材を(小出しに)ご紹介していきます。
ちょうど今朝、作品を撮りに行った時に使用したカメラの紹介です。

Nikon F4

「Nikon F4 」。実はもう少し大振りの「F4S」というモータードライブ付きのカメラを数台所有していたのですが、どれも20年以上酷使して不具合が出てきたので、昨年末に引退してもらいました。
これは、父が現役の頃に使っていたF4(モードラ無しのタイプ)で、奇麗な状態のまま隠居していたので、「もう少し働いてもらおう」と拝借してきたものです(笑)。

Nikonに関してはF3の代から使っていますが、F4は「自分の身体の一部」と言える程、相性が良く、自分のフォトグラファーデビューの時期とも重なるので思い入れのあるカメラです。確か5台程使ってきました。

いまの一眼レフカメラは、右手の人差し指と親指で二つのジョグダイヤルを操作して「シャッタースピード」と「絞り値」を制御する機種に切り替わってしまいましたが、僕の場合これがダメなんです。(オートフォーカスも。)

幼い頃からカメラに慣れ親しんだせいで、「右手はシャッタースピード」、「左手は絞りとピント」というふうに身体と脳が出来上がっちゃったんですよね。。
一時期NikonF6も所有していたのですが、結局このせいでF4に戻っちゃいました。

画像をご覧いただくとお分かりのように、外観はかなりカスタマイズしています。
「飽きたら売ろう」とか考えていないので、加工することに抵抗ありません。
それでもこのF4はまだ手を加えていない方でしで、機種によっては三脚用のクイックチェンジャーを取り付ける為に削ったり、裏側に穴を空けたり、必要な部分を液化ゴムで周囲を覆ったりもします。
今はスタジオで使うことがないので、ハタノヒロシ君に教えてもらった、タスキ掛けできるストラップの「BLACKRAPID」を装着しようかと企んでいます。

メインのレンズはCarl ZeissのPlanar50mm/f1.4。最近は専らこれ1本。
Nikkor45mm/f2.8もよく使ってましたが、50mmで「少し長いな」と感じる時は、
大抵もう1台持ち歩いているカメラ(ライカ)に35mmを装着しているので、
そちらに持ち替えることが多いです。
ああ、やっぱりメカの話は肩が凝るなあ。。
特に今回は進行中の作品の機材だから作品の内容にも言及できないし。

でも振り返ってみると、昨年4月にギャラリー・ヴィグロワのオープニング企画展で発表したこの作品はこのNikonF4によるものです。

「群青」より。

スナップ撮影では被写体に出会ったとき瞬時に構えられるのが一眼レフカメラの利点ですね。

えっ、「まだフィルムカメラなんですか?」って。。
そっか、そこから話を始めなければならなかったんですね。。
僕は仕事では99%デジタル。作品制作は約8割がフィルム撮影です。
時間やコストの問題で仕事ではしょうがないけど、作品では好きなものを使っていきたいですから。

今後もできるだけ撮影した作品と併せて使用機材を紹介していきますね。。

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