友遠方より来る。

 

「有朋自遠方来 不亦楽 」。
一年前に四国に移住した十亀雅仁君がアトリエを訪ねてくれました。
独立時期がほぼ同じで、お互いの事務所もずっとご近所(千駄ヶ谷)でした。
開業時の夢と不安を分かち合った友人です。

僕よりずっと年下なのに、しっかり者でいつも助けられていました。
(まあ、仲間は皆、僕よりしっかり者ですが。)

今回は飼っている犬猫達全員を引き連れて、葉山のご実家への帰省だったそうですが、アトリエには猫のミナちゃんを連れてきてくれました。

何を隠そう、動物を飼ったことが無い僕は、猫を抱っこしたのは初めての経験。
娘と共に遅いデビューを果たしました。
アトリエに動物が居るって言うのはとても新鮮ですね。

そして彼が初めて育て、収穫したお米を頂戴しました。

僕の母方の実家が農家だったので、子供の頃から農業の大変さは肌で感じていました。
湘南育ちで街っ子の十亀君が、どんな苦労をして収穫に至ったかを考えると、一粒どころか、そのかけらさえも無駄に出来ない思いです。

有り難く頂戴いたします。そしてその大切さを子供に伝えます。

謹賀新年。

「自宅からアトリエ方面を臨む」の図。

あけましておめでとうございます。

僕にとって、今年はかなり良い年になりそうです。

思い込みかもしれませんが、そんな気がします。(笑)

ここ数年、カラ元気さえ出すのがやっとだったので、大進歩だと思います。

そんな風に思えるようになったのは、辛い時に僕を支えて下さった皆様のお陰です。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

西落合にいらっしゃいませんか。

9月に西落合に移転してから、お陰さまで大変忙しくさせて頂いています。

お客様から「忙しい方が元気そうだ。」とか、「楽しそうに見える。」と声をおかけ頂いていますが、何よりアトリエの雰囲気を気に入られる方が多いようです。

先日のブログでも書きましたが、内装の事で相談した友人が気に入って、上の階の空き部屋に入居したということもありました。
雑誌の撮影で共有スペースを使わせて頂いたこともあります。

そして、このビルにまた空き部屋が出ました。

今回はそんな物件情報のご紹介です。

3階 C号室

3階の部屋はこのビルが建てられた昭和40年代以来、ずっとひとつの印刷会社が入居なさっていたので、年数分だけ壁や床の汚れはありますが、とても雰囲気があります。退出されたばかりなので、リフォーム前の画像です。

4階 A号室

4階の部屋は3階の部屋と随分雰囲気が変わって現代風(?)ですが採光も良いですし、奇麗です。

個人的に大好きなビルに空きがあると「勿体ないな~。」と思い、管理会社さんの許諾を得てご紹介させて頂きました。
ちなみに元々は印刷関連の会社が集まったビルですので、バスルームはありません。あしからず。

僕は不動産業者ではないので、これ以上具体的な情報をお伝えすることはできませんし、仲介もできませんが、僕のサイトの「contact」からメール頂ければ、管理会社をご紹介できます。

気になる方はどうぞ。

「silhouette(影絵)」展、終了しました。

今回も盛況のうちに個展が終了しました。
御高覧下さった皆様に、お礼申し上げます。

そしてギャラリー・ヴィグロワの展示会で次にバトンを渡すのは、
なんと同級生の野田尚之君です。

ギャラリーが昨年4月にオープンしてから、多くの作家の展示会が開催されました。出入りさせて頂いている間には、それ以上に沢山のアーティストのプレゼンテーションの場に遭遇しました。そんな激しい競争の中で同級生にバトンを渡せるのは嬉しいです。

http://www.viglowa.co.jp/

ほっとするのも束の間、もう次の企画に向けて動いています。
個展という宴の余韻にもう少し浸っていたいところですが、広告の仕事もありますので正月休みまでノンストップで走ります。

寒さ厳しい冬になりそうですが、皆様ご自愛ください。

「Silhouette(影絵)」展、始まりました。

いよいよ始まりました、「Silhouette(影絵)」展。

http://viglowa.co.jp/02/

ここ暫く悪天候が続いていたので心配していましたが、初日にふさわしい良い陽気です。

今日はオープニングの2時間ほど接客していましたが、「撮影手法がわからない。」と仰る方が続出でしたので、簡単に説明を。

まず、僕の普段の活動を良くご存知の方からは「スタジオで撮っているんですか?」と尋ねられますが、今回は全てロケです。

一辺、約1mの枠に障子紙のようなものを張りつけて、屋外で樹や草の影を透かして撮っています。
つまり、風景を撮影しているようですが被写体は平面なのです。

タイトルの「Silhouette」(シルエット)はそのままなんですね。

大判カメラをメインにしてきた僕にとっては珍しく、6×7サイズのフィルムカメラで撮影しています。
(使用カメラはギャラリーに展示しています。)

今回は終日在廊できない日も多いのですが、なるべく一日に一度は顔を出すようにいたします。
8日(土)、9日(日)は終日在廊予定です。

クリスマス時期ということもあり、ギャラリーではこんな素敵なギフトパッケージもご用意して下さっています。(ご希望の方のみ。)

では、皆様のお越しをお待ちしております。

広告掲載。

広告の仕事に携わって随分経ちますが、自分の名前が広告に出るとは夢にも思いませんでした。
フリーマガジンの「tagboat/art guide」誌12月号にギャラリー・ヴィグロワの広告として僕の「Silhouette」展が掲載されています。

ん? 「初めてなハズなのにこの感覚、何かに似てるな?」と思ったら、以前毎日広告賞の最高賞を頂いた時に顔写真付きで記事になったときの、嬉しくも照れくさい感じに似てるんだ。
そういえばあの時も髪が長かったんだっけ。ひとつ良いジンクスが生まれたかも。。

影絵。

個展まであと一週間を切りました。
作品に向き合っていると、撮影していた時の状況を思い出します。
集中していたので周囲の事は気に掛けませんでしたが、かなり怪しまれたに違いありません。

では、茗荷谷で。

「Silhouette」展、いよいよ来週から。

めっきり寒くなりました。
早いもので昨年の「Life」展から1年が経とうとしています。
そして今年もやります!
奇しくも同じ時期の開催となりますが、来週5日から茗荷谷のギャラリー・ヴィグロワにて「Silhouette(影絵)」展を開催します。

今、まさに展示準備の最終段階。

会期中は常に居るわけではありませんが、在廊状況はTwitterとFacebookに公開していきます。

昨年はわざわざ、僕が居ない時を見計らってお越しになる恥ずかしがりな方もいらっしゃいましたが(笑)、予告無しに在廊する場合もあるかもしれません。
なるべく一日に一度は顔を出すつもりでいますので。

※DMの発送とチラシの配布が送れています。
申し訳ありませんが詳細はギャラリーのサイトをご覧下さい。

http://viglowa.co.jp/
高崎 勉「Silhouette」展
会期:2012年12月5日(水)〜16日(日)
会場:ギャラリー・ヴィグロワ(東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅から徒歩2分)

近所の散策マップも掲載されているようです。
僕も大好きな街ですので、土地勘のない方も是非どうぞ。
皆様のお越しをお待ちしております。

長野。

1年前から模索している作品の撮影のために長野県に行っていました。
相変わらず、「デジタルでなければならない時」以外はフィルムで撮っていますが、ロールチェンジ(フィルム交換)の時は手が凍えて、撮影済みのフィルムを落としそうになる程の寒さでした。

このシリーズで使用しているカメラは画面サイズが6×7cmで、使用フィルムはブローニーといいます。
軸に遮光ロール紙と一緒にフィルムが巻き取られ、最後は切手みたいな糊がついた紙が出てきてペロリと舐めてシーリングします。

将来、うちのチビがこのフィルムを使う事は無いだろうから、体験させようと舐めさせたら、「マズイからイチゴ味にすれば良いのに。」と。
(F社は10年前に舐めない粘着テープになりました。
K社はフレーバー付きのテープにしたら良かったのかも。)

帰京前に僕の作品を購入して下さった軽井沢のY様のお宅を訪問。
リビングの一番良いところに飾って下さって感無量でした。

今回の撮影はシャッターチャンスに恵まれませんでしたが、
こうして自分の作品を大切にして下さっている方に出会うと、ますます制作意欲が湧いてきます。

そして次回個展まで一ヶ月を切りました。
ギャラリー・ヴィグロワとの打ち合わせもほぼ終わり、大詰めを迎えています。

来週あたり、僕からも画像付きのインフォメーションを流せるかと思いますので、宜しくお願いいたします。

スタデラ。

先日の帰り道、東京にしては珍しく霧が出ていました。
哲学堂公園交差点の角にあるレストランの前を通ると、経営者のジャンさんと目が合ってしまい、ついフラフラと立ち寄りビールを一杯。

そんな誘惑もありの楽しい毎日ではありますが、日中は何が何だか、わやわやな状態で撮影が続き、お客様にはご不便とご迷惑をおかけしております。

さすがにもう「引っ越しの片付けがまだでして、、。」なんて言い訳できないし。
いま、助手が居ない状況での撮影も多くて、立ち会って下さるお客様にコーヒーをお出しするのさえ忘れてしまう体たらくぶり。。

久々に機材の話ですが、そんな最近の僕にとって、現場での力強い味方がこれ。

セコニック社のスタジオ・デラックス。(通称スタデラ。)露出計です。
(ご存知の方は多いかと思いますが、今もお使いの方は中々いらっしゃらないのでは。)

僕は一眼レフなどの露出計内蔵のデジタルカメラを滅多に使わないので、別途このような露出計というものが必要になります。

これはストロボ光では使えず、自然光を測る時のみ使います。
窓からの光で撮る時、デジタルタイプのメーターだと、いちいちをスイッチを押して計測しなければいけないのですが、これだとセットの近くに置いておけば手が塞がっていてもチェックできる便利な代物。

学生時代、初めての写真のアルバイトで手にしたお金で購入しました。
ずっと使ってなかったけど、約25年ぶりに第一線に復帰。

歴代のアシスタント達の前で僕が露出計を使うシーンなんてなかっただろうけど、環境も変わって原点回帰。
基本に忠実に作業しています。(事故や失敗の防止にも繋がるので。)

四半世紀経っても使えるっていうのは凄いけど、元来僕らの仕事の道具って、そういうものじゃなかったでしたっけ。
ぐちぐち。。