登山家 服部文祥氏。

お陰さまで忙しい日々を送っています。

僕のコマーシャルワークは、ほとんどが発表前の企画や商品なので撮影風景や被写体をタイムリーにご紹介できないのが残念です。
そんなわけで、このブログも相変わらず撮影以外のことに偏りがちなのですが、今回は珍しく仕事のご紹介です。

ワ−ルドフォトプレス社の「モノマガジン」の仕事で登山家の服部文祥さんにお会いしました。

服部さんは登山の際、極力装備を減らし、食料も現地調達することから「サバイバル登山家」と呼ばれています。

横浜育ちでありながら野生児の彼。
立山連峰を毎日眺めて育ったというのに、都会に憧れて上京した僕とは正反対です。
お忙しい中を縫って僕のアトリエにお越し頂きました。

真っ黒なステージで服部氏が10年間愛用してきた登山靴と道具、そしてご本人の脚を撮影。

〔敢えて写真&文章を判り辛く加工しています。〕

何冊も本を出版され、メディアへの露出も多い、所謂メジャーな方なのに、道具はボロボロになるまで使うと伺って驚きました。(被写体となった靴も加水分解寸前でした。)

服部氏の命懸けの冒険を支えてきた道具たちが放つオーラにたじろいでしまって、僕にしては珍しく予定時間をオーバー。
夕方からトークショーを控えていらっしゃった服部さん、最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

ご本人がお書きになった文章も拝読しましたが、靴に犬が寄ってくるエピソードなど面白いです。

掲載される11-16号は11月2日発売です。どうぞお楽しみに。

11月2日発売。

借香。

早いもので引っ越しから一ヶ月が経ちました。
移転したビルは印刷関係の会社が多く入っていることもあり、建物に入った途端インクの香りがして、それは何故か懐かしい感じがします。
僕のお客様はデザイン関係の方が主なのですが、皆さんにとっても馴染み深い香りだそうです。

そして3階の自分のアトリエに入ると、隣のお宅のキンモクセイの香りが部屋中にたちこめています。

「借景」という言葉はよく耳にしますが、これを「借香」とでもいうのでしょうか。

稀に見る大きな樹で見た目にも癒してくれます。

不安だらけの移転でしたが、この環境は今の自分にとって最高の出会いになった気がしています。

朝は屋上でコーヒーを飲んだり、暇ができると上の階の知人の会社で油を売ったりと、今までになかったことです。
そうそう、リフォーム業務やセキュリティのコンサルティングを手掛けている知人のN氏が僕の部屋を一目見て気に入り、彼の会社も今月から同じビルで営業することになったんです。

不思議なご縁も転がり始めて、ますます西落合は面白くなっていきそうです。

運動会。

ようやく爽やかに過ごせるようになった9月の終わりに、娘の運動会がありました。

その前日にパパ友であり、飲み仲間の@hdykさんが、お嬢さんの運動会での活躍を収めるためにカメラを新調したということで、撮影のアドバイスを求められ「講習会」と称した飲み会を実施。
でも今のカメラって凄いですよね。
露出モードが様々なシーンに対応できるし、ピントの自動追尾まであって、ハイテクの極み。これじゃ、僕のアドバイスなんて要らないではないですか。。
(なのに運動会当日に日付が変わるまで飲んでました。)

運動会は生徒数が少ないせいもあってか、父兄同士が周囲に気を遣い、懸念していたカメラアングルの争奪戦も無くて、とても和やかな雰囲気。

@hdykさんとは打ち合わせたわけでも無いのに、違う角度からお互いの子供を撮って、移動のすれ違いざまに撮った画像を見せっこして、また次の場所に向かうという、楽しい時間を過ごしました。

僕は写真を趣味とした時期を持たずにプロになってしまったので、アマチュアの時代がほとんどありません。
つまり写真を無責任に楽しんだことがありませんでした。そんな時間を少し取り戻せた気がします。

こうして仕事抜きで写真を楽しめた初秋の一日でした。
やはり、家族の写真は基本ですね。
それより、そろそろデジタル一眼買わなきゃかなぁ。

少しずつ。

引っ越しの片付けと撮影に追われ、怒濤の一週間が過ぎました。
ようやくほっと一息ついています。

移転して一番変化したことは、やはり自転車通勤になったことでしょうか。
自宅から約15分程の道のりですが、初秋の風を切って通うのは、満員電車に揺られるのとは大違いです。最近調子がいいので、このまま健康も維持できれば嬉しいものです。


室内はだいぶ片付きましたが、事務所近辺でランチが出来るお店を未だ開拓できていません。
そのために最初の一週間はお客様に昼食を済ませて頂いてからお集り頂いてました。
でも、いつまでも午後スタートというわけにもいかないので、久し振りのオフに事務所の同居人である妻と近所を散策。

「何もかもお気に入りのスポットなのに食事だけは残念だなあ。」と思っていましたが、探せばあるではないですか。
最初に見つけたのは定食屋さんかと思いきや、立派なフレンチレストラン。
ランチはさほどびっくりする様な値段ではなかったので、引っ越し記念に入ってみたところ、、、味も雰囲気も最高!
(僕は滅多に食事に行った先で料理の写真を撮らないので画像はありません。ご了承下さい。)

とても幸せな時間を過ごせました。
僕のお客様にはグルメが多いんですが、ここがあれば先ずは安心です。
もう少し通ってお店の方と親しくなったらリンク張りますね。

幸先のいいスタートを切ったところで散策の続き。
「美味しかったけど、頻繁に行くには値段がなあ〜。」と呟きながら歩いていると、うなぎ屋さん、蕎麦屋さん、定食屋さん、喫茶店、次々に見つかりました。しかも気軽に入れそうなお店も多数。これ全て事務所の半径100M以内の話です。
これからの季節、多少歩くのも苦にならないので、範囲を広げればもっと見つかりそう。

ますます、楽しくなってきました。
皆さん、お気軽にお越し下さいね。

こうして少しずつ、この街に慣れ親しんで、そして事務所を形にしていきます。

そして西落合へ。

いよいよ引っ越して参りました。

僕にとっての職場は、「事務所」「アトリエ」「スタジオ」「会社」と、色んな呼び方ができますが、益々『アジト』っぽくなりそうです。

しかし、「なんでこんなモノまで取っておくの?」と自分でも呆れるほどの物量。
三ヶ月前から整理し始めて、ゴミ袋100袋は捨てたというのに、まだまだ多いです。何とか部屋に詰め込んだものの、まだまだ断捨離は続行せざるをえません。

先日のブログにも書いたように、偶然見積依頼の電話で再会した同級生のお陰で、引越し作業はつつがなく終わりました。無理ばかり言ったのに、運送会社の皆さんは気持ちの良い方々でした。ありがとうございました!

そして手伝ってくれた仲間たちに感謝です。
僕が頼んでもいないのに(軽くプレッシャーはかけたかも。。)、集まって引越しを手伝ってくれました。
あまりに多くの方からお手伝いの申し入れがあって、お断りしたほど。
他にも差し入れを届けて下さったりと(冷やかしのお電話も含めて)、激励・応援してくださり、ありがとうございました。

沢山の方々に支えられていることが再確認出来た引越しでした。

まだまだ片付きませんが、実は正式なオープン前から撮影が始まっています。
新しい場所の地図はサイト内の「ACCSESS」をご覧下さい。

この場所から新しいステップへと踏み出します。

今後とも宜しくお願いします!

高崎 勉

千駄ヶ谷。

いよいよ引越しです。

14年間お世話になった千駄ヶ谷とお別れです。
といっても、この街にはお取引先が多いので、引き続き通う事になりますが。

この事務所には本当に沢山のお客様がいらっしゃいました。
忘れもしない一本目の仕事は、大御所O氏のディレクションによるペプシのスターウォーズボトルキャップのキャンペーンでした。
氏も独立時に物件を探していて、ここの上の階の部屋にしようかと迷ったことがあったそうです。

映画の舞台としても使われました。西川美和監督『ゆれる』の主人公カメラマン(オダギリジョー)の事務所の設定でした。「床が抜けてしまうんじゃないか?」と心配になるほどのスタッフ&キャストの多さに驚きましたね。ビルの階段や踊り場にまで人が溢れて他の部屋の方にはご迷惑をお掛けしました。

そして、沢山のアシスタントスタッフもここを巣立っていきました。
空っぽになった部屋には家具の痕跡が。

画像はアシスタントデスクの痕。歴代のスタッフの汗と涙が染み付いているようです。

思い出がいっぱい詰まった部屋とお別れですが、不思議にセンチになりません。
気持ちは次の舞台へと向いています。

退去後、業者の手によりリフォームが入りますが、感謝の意を込めて徹底的に掃除して部屋を出ました。

本当にありがとう。千駄ヶ谷。
お世話になりました。

この眺めも見納めです。

腐れ縁。

帰省した際に行ってみた、当時の通学路。

最近、思いがけないところで「ブログ読んでます。」とお声がけ頂くことがあります。
本当に嬉しいです。皆様ありがとうございます!

先日、引っ越し業者に見積もりの依頼の電話をしたのですが、こちらの電話番号と事務所名を伝えたら、「失礼ですが、高崎勉さんですか?」と相手の男性から尋ねられました。

「多くの方がブログを読んで下さっているし、僕もちょっとは有名になったのかな?」と思ったのも束の間、電話の相手が「H野です。。」と、、、。

なんと、電話の相手は小、中、高校の同級生だったのでした。
富山の実家もそこそこ近くて、高校時代には二人で僕の父が関わっていたショッピングモールで販売のバイトを一緒にやったり、、。
でも、「べったり」という仲でもなく、10数年連絡を取っていませんでした。

そういえば20代の頃、住んでいた洗足池の駅でばったり遭遇して、「なんで、ここに居るんだよ???」と言ったら、彼も同じ街に住んでいた。ということもありました。
まぁ、友達というか、ここまでくれば腐れ縁ですね。

母校。

7月に帰省した時、柄にもなく学生時代を懐かしんで卒業した高校を見に行ったりするから、こんな偶然を呼びこんじゃったんですね、きっと。

というわけで、引っ越しの準備も着々と進み、日程も決まりました。
(H野、ありがとう。)

何よりも千駄ヶ谷の現アトリエでの撮影もまだ数件ありますから、移転のことばかりにとらわれずに過ごしていきます。

少しずつ過ごし易くなってきたとはいえ、まだまだ暑さが厳しい折、皆様もご自愛ください。

きらきら。

昨年は結婚ラッシュでしたが、今年は結婚(式)が多いです。

短大&会社の後輩であり、今は良き相談相手の小林岳夫君&真里枝さんの結婚式でした。

昨年、入籍の報は受けていました。
僕とはお互いに最近の仕事の状況を打ち明け合っている間柄だけに、こんな大変な時期にセレモニーをやるなんて、、。
教会という異空間で二人の晴れ姿を見た時には熱いものが込み上げてきました。
本当に奥様のことを大切に想っているんだね。

結婚式に初めて参列した娘にとっても きらきら輝いた光景だったようです。
「初めて本物のお城とお姫様を見た!」と喜んでいました。

どうぞ末永くお幸せに!

ご報告。

ラストはハート型の打ち上げ花火でした。

千駄ヶ谷のアトリエからは神宮の花火が見えますが、今年は花火大会が終わっても毎晩のように打ち上げられます。
まるで僕の門出を祝ってくれているかのよう。

独立以降、14年間拠点にした千駄ヶ谷を離れて新宿区の西落合に移ることにしました。

都心にスペースを確保することが困難になったのが最大の理由ですが、
(落合も充分に都心ですが。)
撤退ではなく、何かしら前向きな意義のある移転にしたかったので、物件探しには苦労しました。

新しい場所は元々、工場が入っていたところで古い建物ですが僕のスタイルにピッタリの造りです。

(僕の仕事は写真を撮るばかりでなく工作も多いので、綺麗でお洒落な物件は不向き。)

ずっとブログがサボり気味だったのも、仕事の合間の物件探しと移転準備で忙しかったからでした。
ずっと移転を公表出来ない、もどかしさがありましたが、本日ようやく皆様にご報告できるはこびとなりました。

詳しいご案内は改めて行いますが、移転が決まったこと、取り急ぎご報告まで。

心機一転、これからも精進しますので、
これからも宜しくお願いいたします。