12月に開催する個展の情報がギャラリーのサイトにアップされました。
http://viglowa.co.jp/02/cat45/
詳細はこれからギャラリースタッフと詰めることになります。
仕事、プライベート、そして僕自身の健康問題に関して、大きく変化が表れ始めた頃に制作した思い入れのあるシリーズです。
作品はそれ自体が語ればいいので多くをお伝えするつもりはありませんが、当時の気持ちや制作時のエピソードなど、このブログ上でお話ししていく予定です。
よろしくお願い致します。
12月に開催する個展の情報がギャラリーのサイトにアップされました。
http://viglowa.co.jp/02/cat45/
詳細はこれからギャラリースタッフと詰めることになります。
仕事、プライベート、そして僕自身の健康問題に関して、大きく変化が表れ始めた頃に制作した思い入れのあるシリーズです。
作品はそれ自体が語ればいいので多くをお伝えするつもりはありませんが、当時の気持ちや制作時のエピソードなど、このブログ上でお話ししていく予定です。
よろしくお願い致します。
子供の頃、育った町には専門店やデパートはあったけれど、欲しい商品が必ずしも店頭に陳列されているわけではありませんでした。
進学祝いにラジカセを買ってもらうときや、小遣いを貯めてギターを買いたいと思ったときも、まずは店頭でカタログを貰ってきて品定めをし、取り寄せてもらって数週間後の入荷を待って購入に踏み切るという手筈。
だから子供の頃からカタログを見る機会が多かった。
当時、周囲の子供と自分が明らかに違ったのは、「どうして白い頁に白いギターの写真が溶け込んで輪郭が見えないのだろう?」とか、「A社とB社のラジカセは同じ価格帯の商品なのに、どうしてA社の方が高そうに見えるのだろう?」というカタログの作り方に想いを巡らしていたと言う事。そのうち、メーカー名がを見ないでも「この作りは〜社のカタログだ。」とわかるように。
そしていつしか商品自体よりも、カタログのの仕上げ方に興味が移行していきました。「写真」は幼い頃から馴染みがあったけど、「商品写真」に関心を持ったのはこの頃から。
上の画像は某ギターメーカーのカタログです。
右のボロボロな方は、普段眺めているものだけれど、本棚を整理していたら新品同様の一冊が出てきました。
7年程前に入手したものだけれど、今でも研究熱心(?)なせいか、無惨な姿に。「ここまで見てくれたら、カタログを創ったスタッフは幸せだろうな」と、同業者を羨ましく思うのでありました。
(というか、大人になっても変わらないというか、成長してない_。)
教科書をこれくらい読み込んでいたら、もっと違う人生も開けていたのかもしれません。
今はネットで情報収集、品定めしてワンクリックで発注_。とシンプルな時代になったけれど、僕はカタログを見て「これを買うために頑張ろう。」とか、想いを巡らす時間が好きです。
そんな事を考えていたら、知り合いのデザイナーの太田竜郎氏が僕と同じような想いから現職に就かれた経緯が書かれていて、とても嬉しかった。
http://banapa.co.jp/wordpress/
(「Wanted!!」の頁。)
ちなみに太田氏が憧れていたものと同機種のミニコンポを、幸い僕の兄は所有することができました。その後、僕が譲り受けてこのカタログ同様にボロボロになるまで使い倒しました。
週末に用事があって中野へ。
ついでに以前から気になっていた「papabubble」という飴の専門店まで足を延ばしました。
駅からブロードウェイを抜けて更に商店街を数分歩いたところにあるのですが、猛暑の中わざわざ行っただけの価値はありました。
男性のスタッフが3人掛かりで、果物の絵柄を入れ込んだ飴を「金太郎飴」の要領で作る行程を見学出来るのですが、面白くて見入ってしまい30分以上滞在しました。
気さくな店員さんばかりで、製作中にも関わらず質問に答えて下さいました。日本の金太郎飴のアレンジかと思いきや元々は北欧のお菓子で、ここの本店はスペインだそう。
「見た目はかわいいけど、味がね。。。」というモノは多いですが、ここの飴は本当においしいです。DEAN&DELUCAでも販売しているようですが、中野のお店に行くと工場見学(?)もできて得した気分です。
蛇足ですが、帰りにブロードウェイで気に入った帽子を見つけ、そのお店で貰った券で福引きをしたら「お米2kg」 当ててしまいました。クジ運良くないので、素直に嬉しかったです。
珍しく「当たり」な一日でした。
前回、広告の仕事について「大抵のものは時間が経つと捨てられてしまいます。」と書きました。
ですが数年前、或る方との出会いに際して、不思議で嬉しい体験をしました。
その内容をブログでご紹介くださったことがありましたのでリンクします。
http://parfum-satori.com/blog/2010/03/photo-graphers-file-2010.html#more
知り合う前から僕が関わったジュエリーのパンフレットを気に入って頂いて保管なさっていたのですね。お互いにそれが分かったのは、ずっと後でしたが。
自分に正直に仕事していると、「縁」と「運」は自ずとやって来るものなのかもしれません。
その方との出会いは偶然だったかもしれませんが「偶然は必然。」と、誰かに言われた言葉を思い出しました。
今日も暑いですね。
最寄り駅で電車を待っていたら、反対側のホームにプールに向かう子供たちの姿を見かけました。羨ましい。。
でもそんな暑さも吹き飛ばすような、とても嬉しいご連絡を頂きました。
「Breath.」展を御高覧くださり作品をご購入頂いたお客様が、お部屋に飾って頂いた画像を送って下さったのです。
僕の写真が雑誌やカタログになって多くの方のお手元に届くことは、今となっては当たり前のことですが、それはあくまで広告としての役目を持った物たちです。大抵のものは時間が経つと捨てられてしまいます。
こうして自分の知らない空間に飾られている様子を見ると、自分の子供を嫁に出したような気分です。「粗相の無いようにしっかりなさい。」と思いつつも、こちらのお宅に飾られることが運命だったかのように堂々として見え、お父さんはとても嬉しいのでありました。
N様。本当にありがとうございました。
「いったい何歳の頃から写真始めたんですか?」と時々尋ねられます。
多分、3歳頃だと思うんですが記憶にありません。実家が写真業を営んでいたので、幼稚園の頃には自分のカメラを持っていたように思います。決して写真小僧ではありませんでしたが、生活の一部になっていたことは確かです。
当時使っていたカメラが「インスタマチックカメラ」といい、カセット式のフィルムを使う初めての商品なのですが、フィルム装填の失敗がないので機械の苦手な方や子供でも楽に扱えるので普及していたようです。画面の比率が正方形なのも特徴です。
カメラの知識には疎いので詳細は分かりませんが、Kodakというアメリカの会社なのに何故か生産国が違うんです。画像の左上がmade in Germany 、右上がmede in England 、下の二つがmade in U.S.A.となっています。デザインの違いも興味深いです。
世界的にも革新的な廉価版カメラだったんですね。
フィルムが製造されていないので使うことはできませんが今もアトリエに大切に飾っています。
今週、国内の某フィルムメーカーがAPSフィルムの販売を中止するというニュースがありました。ちょうどデジタルカメラの登場時期と重なったこともあり、普及し切れなかったそうです。僕にはあまり馴染みのないフォーマットでしたが、きっと思い入れのある方も大勢いらっしゃるんでしょうね。
現存する135mmサイズを始め、ブローニー、シートフィルムが生産中止にならないように僕ら写真家がフィルムの良さを広めていかねばと思いました。